学校を卒業して授業に出るということがなくなり、文字を書く機会はまず激減します。僕はかなり減って、漢字をよく忘れカタカタも数秒かかるくらいには描かない時期があった。
文字を記録したり文章でやり取りするときにはスマホまたはPCを使うことが多く、手書きを主な手段として、TwitterやLineを利用する人なんていない。
またデジタルネイティブ世代ではスマホを主な連絡手段として利用しており、手紙や年賀状を出す人が減っていて、なんなら電話にも出ない。
最近では履歴書もWordファイルで受け付けてくれる企業も多くなり、就職活動においても、何度も丁寧に清書した履歴書を用意する必要はなくなりました。
今はしていないものもありますが、僕が文字を書くのは主にこんな時にしています。
- メモを取る
- 日記(ジャーナリング)
- スマートノート
- 0秒思考
文字を書くのに使用するツールは下記のものです。
- アナログ
- ノート
- コピー用紙
- デジタル
- Notion
- Miro
- Goodnotes
文字を書く頻度を増やしたのは、自分で思考するという機会が減っているなと感じたためです。物事に対して、どのように思っているか考えているかというのネットで調べれば大体のことはもう他の誰かが通った道だ。
自分ではない誰かの考えの思考プロセスを見て納得できると思えばあたかも自分もそのような考えであると思考すらせずに思考した気になっている。
そして2つの対立する意見が出れば、その時々で考えが変わってしまうこともあり自身の考えが欠片も入っておらず、判断基準も持っていないためどちらの意見もわかるなと中立の立場をとってしまう。
僕の意見はネットの誰かの思考に侵食されていてとても脆い。
自分の考えや意見をほとんど持っていない、ネットで調べるだけで知った気になっているだけだったと気づき、少し怖くなりました。
ネットが提供する情報をただ受け取るだけではなく、その情報をもとに考えることでより深い理解を得る必要があると感じた。
アナログの手段では文字をノートやA4のコピー用紙に書き、デジタルではキーボード操作やタッチペンで文字入力を可能としている。どちらも頭の中の考えや感じたことを吐き出し記録として残すものである。
文字を書く行為には覚えておく必要性のあることをメモとして記録しておくことで、忘れてしまったとしても後で見返すことで思い出すことを可能にする、自分自身のモヤモヤとした感情・悩みや考え事を書き出すことで情報を整理する目的がある。
紙とペンを使う、デバイスとデジタルペンを使う、キーボードで入力の3種類の手段を使っていて簡単なメモならどの手段も用いる。考えや感情を吐き出す時にはキーボードを使うことはほとんどありません。
キーボードを使った入力では文字を書いているという感覚ではなく、どちらかと言えば記録しているという感覚が近い。そして文字のみを記録する用途として設計されているので、文字入力から急に図を書きたいとかマインドマップのように書き出したい。キーワードを使って階層構造にしたいといったニーズに応えることに向いていない。
そのため、紙かipadにペンで書き込むことが多いです。意識的に使い分けているというわけではありませんが、紙とipadでそれぞれの良いところを挙げてみたいと思う。
- ipad
- これまで書いたものを容量が許す限り全て1つのデバイスで見返すことができる
- データ保存期間が長い
- デバイス間で同期することができる
- セキュリティが高い
- 書き直すことが容易になる
- 紙
- 軽量で持ち運びしやすい
- 書き込む場所のサイズを用途に合わせて自由に選ぶことができる
- 複数のコピー用紙に書いた後で順番を並べ替えたり階層構造にしてみたりと情報の整理がしやすい
- すぐに書き始めることができる
- コストが低いため、複数の場所に設置することも可能
- 文字を書いている感覚が強い
- これまでに書き溜めてきた量がわかりやすく可視化されている。
もともと紙とペンだけを使っていましたが、ipadの使用感が気になり、使ってみることにしました。
ipadはセキュリティが高いことが一番のポイントで、紙の場合は一人暮らしでもないと誰かに見られてしまう可能性がある。自分の感情や思考を他人に知られてしまう可能性があると思いながら書くと、直接的な言い方ではなくて、少しぼやかして表現したりあるいは本当は吐き出してスッキリしたいけれど、なかなか吐き出せないことになる。
パスワードがあることによって、セキュリティ上自分以外誰からも見られることなく、思いのままに書くことができます。
紙は何かを書こうとした際にノートを開くかコピー用紙を取ってきてすぐさま書き始めることができる。ipadでは書こうと思い立った際にipadを手に取り電源を入れてアプリを開いてと書き始めるまでに時間がかかる。たいした時間ではないかもしれませんが、思考を吐き出すこととは別のアクションを余計に挟むことによって、思考が中断され書こうとしていたことが、言語化されることなく取りこぼしてしまう。
部屋の複数の場所においておき、書きたい思った時に素早く書き始めることができる。
僕の場合は誰からも見られないのであれば、文字を書く時には紙とペン、ペンで書いたことをまとめる時にはキーボードでNotionやMiroといった利用が合っていそうです。
アナログな手段に軍配が上がった理由としては、書いたことを見返す頻度は多くありませんが、ノートやコピー用紙ならば目につく場所に置いておき嫌でも思い出すことができます。
また、バッテリーを気にしなくてよいということも大きな理由です。僕はこまめに充電する方ではないため、いざ使おうとして本体の充電がなくなっている、かなり減っていることが多いです。本体は充電してたけど、デジタルペンの充電は忘れてるなんてこともあります。
あとは単純に文房具好きというのもあります。
まったくipadを使わないというわけでもなくて、絶対に見られたくないとか外出時にはi利用していて使い分けています。
考え事をしている時に手を動かしてキーワードを書き出していくだけでも、自分が何を考えて感じているのかということを言語化することにつながります。
そのようにすると自分の胸の内にある言語化されていない複雑に絡まったモヤモヤを少しずつ紐解いていくことができるようになる。
腕を組んでウンウンと唸りながら悩んでいてもモヤモヤはモヤモヤのままであって、一向に悩みを解決する道を辿れない。
思考を文字として吐き出して視覚で認識すると頭の中を整理しやすくなります。こんな考えをするんだという自分への理解や新しい発見をすることができます。
メモを取ったり思考を吐き出すことを達成できるのであれば、アナログやデジタルにそこまで拘らなくてもいいかもしれない。
それではっ!