はじめに
こんにちは。ゆうまきです。
今の会社で一緒に働いている人が転職するのだということを聞いて、僕も今後のキャリアを考えて転職活動をしたいという気でいます。仕事をしながら、会社を調べ面接の準備から選考までを複数社に対して実施するのは相当な労力が必要になります。転職代行サービスを待ちわびていますが、残念ながら実現には至ってませんね。
現在の職場ではスクラムというフレームワークを利用しています。スクラムはアジャイル開発の一種でソフトウェアの開発現場で主に利用されている。IT関係の仕事をされている方は実際に活用していて馴染みがある、もしくはなんだか詳しくは知らないけど聞いたことくらいはあるかと思います。ソフトウェア開発以外にも活用できて、僕の場合はPMOという部署でスクラムを導入されていて日々仕事に励んでいます。
スクラムとは
スクラムはチームのプロジェクト管理を行うためのフレームワークとなります。チームメンバーそれぞれの作業を管理し、進捗状況の確認や抱えている課題を顕在化させることによってチーム全体で協力して問題に取り組みます。また、1~2週間ほどの短い期間を1サイクルとして、継続的なフィードバックを通して変化の起きやすいプロジェクトや業務に柔軟に対応し素早い価値提供と高い生産性を実現することをサポートしてくれます。
ソフトウェア開発以外にもさまざまな業務やチームに対して適用することができるために人気のフレームワークとなっています。
さきほどスクラムはアジャイルの一種だと述べましたが、重きを置いているところが異なります。どちらも継続的に改善することは共通していますが、スクラムは1つのサイクルで定められた作業タスクを経験から得られた知識に基づいて効率化や改善に活かし、達成するための仕組です。そしてアジャイルは1つのサイクルでソフトウェアが動くものリリースすることを軸とした考え方をしていてよりソフトウェア開発向けとなっています。ものすごく簡単に言うと、フレームワークか考え方かという違いになります。
スクラムを導入する組織や業務に対してかなり柔軟性を担保しているために、かなり抽象的な表現で記載されています。じゃあ具体的に何するのという話になりますが、スクラムイベント
というスクラムの中で定義されているイベントの実施によって、チームが協力しながら作業を進められるようにしています。
スクラムイベント
スクラムイベントには以下のようなものがあります。
- スプリントプランニング
- デイリースクラム
- スプリントレビュー
- スプリントレトロスペクティブ
- プロダクトバックログリファイメント
詳細を説明すると長くなりますし、概要を簡単に説明します。イベントを始める前にまずはスプリント期間(1サイクルの期間を示し、1-2週間程度)を決めます。定めたスプリント期間の中で5つのスクラムイベントをこなしていくことになります。スクラムイベントを分かりやすく言い換えると以下になります。
- スプリント期間内に実施予定の作業を決める(計画)
- 毎日それぞれの作業の進捗状況と課題が発生していないか確認
- 作業に認識齟齬がないか確認や相談したりする
- スプリント終わりに振り返って、よかったところや改善できることをチームで話し合う
- 今後実行する予定のタスクを洗い出し次のスプリントで計画が立てれるようにする
スクラムでは担当していた個人のタスクが完了しなくても責任を負うことはありません。スプリント内に終わらなければ、次のスプリントで実施する作業として入れるかキャンセルするという形を取ります。
スクラムイベントを厳密に守る必要はないと思っていて、あくまでもスクラムを行うための手段であって目的ではありません。手段と目的をはき違えてしまうとイベントが形骸化しやすくなってしまいますので、プロジェクトを成功に導くためにチームの状況に応じて柔軟に対応することが大切です。かといってイベントをないがしろにしていいということではもちろんありません。
一人でスクラムをやろうと思ったきっかけ
自己管理が苦手で目標や計画を立ててもそれきりで終わってしまうことが多い。自分の能力に見合っていないと難易度が高くなってしまい行動にはつながりません。何度かチャレンジしてみるけれど、やっぱり達成する前にほとんど行動することなく自然消滅してしまう。繰り返すごとに達成できない自身を責め悪循環にはまり、その反動でできないことを忘れたいかのようにむしろ楽な方へ楽な方へと目指すところは反対に向かっていました。
スクラムというフレームワークはスプリント期間を定めていて、近い将来の計画であれば立てやすいと思ったことと、行動できない問題を解決できるのではないかと思ったからです。
実際に試してみる
スプリント期間は日曜日始まりの土曜終わりの1週間と決めました。スクラムイベントはいくつかあるけど、ソロでのスクラムということもあってスプリントレビューは省いています。
デイリースクラムとプロダクトバックログリファイメントに関しても本格的にはやっておらず、前者は作業タスクの確認、後者はプランニングと同時に軽めに実行しています。
スクラムでは多くの場合、タスク管理用のツールを用いますがノートかA4のコピー用紙にまとめる実施しています。他の人に共有することはなく、進捗状況は自身で把握できているためにツールは利用していないです。
失敗して改善。また改善。
スクラムではベロシティという考え方があり、1つの作業に担当者がどれほどの時間をかけて達成できそうかという個人の作業時間では見積もらず、チームの進行速度という概念を用いています。時間で見積もると作業する人によってかかる時間が大きく変わってくるためです。
ソロスクラムの場合は一人ぼっちなのでそこまで関係ないと思われるかもしれませんが、考え方は適応できると考えています。
スプリント期間の間いつでも最高のパフォーマンスが出せるわけではなくて、やる気が漲って作業が大幅に進むこともあれば、なんだかいまいち調子が出ないといった日もあります。
1日の24時間は仕事、自己を成長させる、リラックスする、睡眠や食事などに消費していて、計画した作業を達成するために毎日同じ時間を確保できるわけではありません。
こうした理由からスプリント期間で発揮できるパフォーマンスの平均を考えた計画を立てることが大切になります。
最初の方のスクラムはプランニングで作業計画の見積もりをかなり見誤っていました。これまでであればしばらく達成できない時点で諦めてしまうところです。短い期間で1サイクルを回すためにその期間でできると想定しただけの作業量を積んでいるので少しは進捗があったり達成できていたりすることもあるわけです。スプリントの開始と終了時点で少しでも進んでいるという実感を得ることができます。
達成できたかどうかに関わらず1週間経過すれば振り返りを実施し、半強制的に次のスプリントに移行します。前回のプランニングで多めに見積もってしまったら次のスプリントで調整して改善していくことができれば問題ないのです。
繰り返しプランニングのイベントを経ることで計画立てた作業量と実際に1週間でこれからするであろう作業量を近づけていくことが可能となります。言い換えると自身の直観に頼った計画を現実を知ることによって修正してズレを小さくしていく作業となります。
振り返りの際にどうしてできなかったのかを考えることにはなりますが、それによってできなかったという罪悪感を感じることはありませんでした。スプリント内に完了しなければ、作業の量が多すぎたのか、時間が確保できなかったのか、何をしていいのか分からなかったのかなど原因が分かって次のスプリントでの改善に活かすことができます。
作業時間が確保できなかったり、パフォーマンスが下がっている問題を取り除きたいのであれば、妨げている原因を洗い出して対策を打つという作業を計画してもよいわけです。
行動に移すことができず、長ーい計画になったことによってサイクルの途中で挫折していた以前に比べたらサイクルを回し切ってる時点で優勝ものでしょう。成功すれば嬉しいですし、達成できなかった場合でもその原因を取り除くために次のスプリントで解消に向けた行動に繋げることができるので無駄にはならず落ち込む必要もないのです。
ソロスクラムによって得られる効果
生活の中でどれだけ計画した作業に対して時間を割けているかを計測まではしていないですが、時間的にも行動的にも意識することができるようになりコントロールできていると実感します。平日はほとんどの時間を別のことに使っていると身をもって体感しました。頭ではそうだろうという考えはあったけど、どこかで否定している自分もいた。残業は多くはないが、仕事の時間外にも思った以上に仕事について頭のリソースを割いていて、スクラムのための行動につながっていないといったことが振り返りの際に発見できるのが面白くもあります。
今の過ごし方はスクラムの達成につながるか否かという判断軸ができたのが僕の行動を変えるうえで強力に作用していると感じます。
スクラムを導入することによって何をしたらよいか少なくともスプリント期間分は明確にすることができます。そして振り返りの際に達成したことを確認することで自己肯定感が上がり、改善点も見出すことができるから問題を前向きに捉え何となく不安という状態から少し解放してくれるような効果を感じている。
さいごに
本来スクラムはチームで活用するものではありますが、ソロでの活用にも十分に効果を発揮することのできるポテンシャルがあると感じました。1週間という区切りがあるからサイクルをかなり継続しやすいと思っています。
スクラムを導入したからといって、いきなり理想的な状況に成れる魔法のようなものではもちろんありません。けれども上手くいったことや現状の課題や問題点を洗い出すことによって改善を確実に積み重ねていくことのできる方法だと思いますので、もうしばらく続けてみます。
僕が実践している具体的詳細については、まだまだ改善の余地があると思っていますので、ある程度固まって確立できた時に共有するかもしれないです。
それではっ!