飲み会の席では基本的には飲まない事にしている。一般の人よりも飲む量はかなり少ないけれど、飲み会の席なんだから皆に合わせて飲まなきゃみたいな感情だけは持ってた。
飲まなくてもいいやと決めてからは飲み会の場に参加しても飲まないスタンスでやっていけるのでかなり楽になり、飲み会そのものを楽しむことができるようになる。
一昔前に生まれていたら、飲まないなんてあり得ないと思われていたかもしれませんが、最近は飲まない選択を取りやすくなっているんじゃないかと思います。
20歳を超えてお酒の飲むことのできる年齢になると親や友達と団欒や飲み会の機会が増える。
成人になりたての僕もお酒を飲む機会にありつき、初めてビールを飲んだことを今でも覚えている。
その時は年齢的には大人になったんだなぁと親と居酒屋で飲んでいました。あまり美味しいとは感じませんでしたが、瓶ビール1本分くらいは飲んでいたんじゃないかと思います。
別の場所で暮らしていたので、居酒屋は1時間ちょっとで会計を済まして自宅へと帰るために解散しました。
意識もはっきりとしていて余裕があると思っていたので、新幹線に乗ってからあんなことになるとは思ってもいなかった。
お酒が弱いと発覚する事態になったのですが、確か人も多くて座れなかったためデッキで壁に寄りかかって移動時間を過ごしていた。
駅から出発してからすぐに僕の身に起こったのは、ちょっと眠いなと感じて少しだけ目を瞑ってから目を開くと視界が真っ暗でした。視界がぼやけているとか物が見えづらいとかではなく何も見えませんでした。
こんな経験はこれまでなく失明してしまったのかとかなり驚きました。
理解が追いつかず、目を開くことができてないのかと疑いましたがそんなことはなく、何度か瞬きして確認しどう考えても目は開いています。
完全に真っ暗な視界の中で視線を動かすと唯一見えたのが自販機の光が強く出ている輪郭部分です。その光も普段見えているような白に近い色ではなくて紫色のネオンのようです。
アルコール中毒によるものか血圧が下がりすぎたのかよく分かりませんが、とにかくお酒が原因であることは間違いなかったと思います。
時間の経過とともに眠気と頭痛が徐々に襲ってきているけれど自販機の光しか見えないため、身動きすることもできずただ壁に寄りかかっていました。
結局、長いこと20分以上は視界がおかしくなっているままで目的の駅に着く直前まで視界が元の状態には治りませんでした。
新幹線から降りるまでに視界が戻って無事に目的の駅で下車することができた。頭痛もあったし、眠気を強く感じていて改札を通る前の休憩スペースで椅子に座ってしばらく過ごす事にする。
単なる休憩で済むはずもなくガッツリと2時間近く寝て過ごした。
アルコールへの耐性がこれでもかというほどないことを実感した忘れられない日となりました。
大学でも飲み会がある時には頻繁に呼ばれるわけでもなかったけれど、参加する機会は何度かあリマした。ちなみに最初に飲んだ時のような視界がおかしくなるようなことはあれから一度も起きてません。
飲んでもチューハイ3杯くらいで眠くなり頭痛がしてしまう。というかしばらく寝てしまうこともあった。
酔って心地よさとか気持ちがいいという状態を感じる間もなく、すぐに気持ちが悪い状態になる。
飲み会が終わって帰宅してからはふくらはぎに筋肉痛のような症状がしばらく続くこともあります。
飲んでいたらそうのうち飲めるようになるなんて言われることありますが、飲めるようになったなら元々それだけの量を飲むことのできるポテンシャルを秘めていたということでしょう。
割り勘とかになると金銭的には確実に損しますが飲めないなら飲めないで無理に飲もうとすることはないと考えるようになりました。
その場を楽しむことを目的とするならば多少の損はそういうものなんだと受け入れた方が早い。飲み放題を1人だけ飲み放題なしなんてオーダーできないでしょうし割り切ってる。
ほとんどの大人が興じることのできるお酒を飲む行為にあまり関わることができないのは残念ですし、他の人にノリが悪いとかも思われていたことでしょう。
それでも強制的に飲ますのはよくないことであるという社会的な風潮もあるので、飲めないなら変に合わせようとするのでなくて、最初から飲めないと言っておいた方がいい。
お酒を飲む行為が僕にとってはプラス面よりもマイナス面の方が圧倒的に多いのです。
そりゃ都合の良い薬でもあるのなら、服用して適度に嗜みたい。アルコールの分解を促進してくれる補助的なものはありますが、肝臓が大量のアルコールを分解できるように体質を変えるような薬やサプリは僕が知る限り存在しません。
変えられないことを悩んでも解決しないなら変えることのできる事を悩んだ方が幾分有意義である。
飲めないから飲まないではなくて、飲めるけど飲まない選択肢を持っている人を羨ましく思います。いつの日かお酒のよさを感じられる日が来たら嬉しい。
それではっ!