就職活動での面接が苦手

仕事
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大学での生活を終えた後の就職先を求めてほとんどの人が就職活動をする。企業研究や面接の傾向などの情報収集であったり、自己分析やESの提出、面接などすることは多い。

就職活動では割とすんなりといい企業から内定をもらい早くに終了する人もいれば、反対にいろんな企業を受けてもカスりもせずお祈りメールばかりもらい長期にわたって続けている人もいる。

僕は後者で特に面接が嫌いで苦手だった。

スーツに身を包み、企業が求める人材を装う、個性を潰しながら個性を出すそんな異様さを感じる。

面接官との相性

自分のことは棚どころか天井裏まで上げていて申し訳ないが、面接官にコミュニケーション能力が必ずしも備わっていない。

普段は採用に関わっていない社内の人間が求職者の面接を任せられており、モチベーションが低い状態で面接官として面接に望んでいる。

やりたくない仕事なのでしょうが、態度としては出さないで欲しい。面接官の一部ではあるけど声や姿勢の印象はお互い伝わりやすい。

オンライン面接に移行していることもあってか画面越しだとカメラの性能や光のあたり具合で余計にそう見えたのかもしれない。

面接官が悪と言いたいわけではなくて、面接官は僕という人間について情報を集めて上司なり、人事なりに報告することで頭がいっぱいになっている。

選考を受けている身としては質問に対して気持ちよく受け答えがしたい。それに面接官のイメージをそのまま企業のイメージへと繋げてしまうこともあるから、志望度を下げてしまうことにもなる。

苦労したことはなんですか?

面接を何度か受けていると必ずされる質問。

苦労には何かしらの目標を達成するために自らが望んで手に入れたものと、自分ではどうすることもできない理不尽なものと少なくとも2種類に分けることができる。

就職活動の面接では前者の自ら望んだ苦労であることをこちらが察することで話さなければならない。

自分がしてきたことをアピールするんだから当たり前だろうと思われるかもしれませんが、僕は分からず何度か失敗した。コミュニケーション上は誤解が生じやすい言い方であるのは確かだと思う。

だったら最初から苦労したこととそれを自分の力で乗り越えた経験はありますかという問いに変更してほしい。こればかりは質問者が欲しい情報が得られない可能性があるから問いが悪いでしょ。

この質問をされた際に理不尽な苦労について話してしまい、その上で面接官から続けて「それをどのように乗り越えましたか?」って質問をされたことがある。

意図したものとは違った返答なら再度聞き直してくれよ。こちらの不手際だと捉えられ、会話の食い違ったまま進行することになる。

履歴書は何のためにあるの?

長所や頑張ったことを聞かれた際に、履歴書に書いていることを答えると、「え?それ履歴書に書いてますよね。それ以外にないんですか」と結構な態度で言われた。

やる気のなさそうな態度で絶対に見てないだろうと思ったんだ。しっかりと確認してくれた上での質問なら「書いてあること以外で長所・頑張ったことはありますか」と聞けば済んでいた話だろう。

世の中の就職活動に満足できた人たちはこれらをものともせずにいるのだろうか。それも1次、2次と何度も同じ会社の面接を受けて内定を勝ち取っている。

僕は会社に用があって、面接官に用はないんだがと思ってしまう人間。

自分に関する質問

自己紹介や長所などのパーソナルな質問をされる時に一体どのように答えてよいのかいまだに悩む。

大学時代の4年間、大学院までを含めた6年間を総括して話せばよいのか、これまでの人生を含めた上で回答すればよいのか。

対象とする時期を区切ることによって自分がどんな人間でどんなことを体験してきたかというのは変化してくる。

そして自分語りをするときにはその根拠となる具体的なエピソードが必要になる。

そのエピソードから抽出した自分の性格や特性がこれまで生きてきて全ての場合に当てはまるなんてことはないと思う。様々な体験をしてそこから共通していることを抽出するプロセスを踏めば近しいものを伝えることはできるようになる。

就職活動をしている時点での性格や長所を答えればいいのだろうけど、言葉にすることによって過去の自分とは全く関係ありませんと自分の中で整理がついてしまうと感じる。3分ほどで自身を語ってしまっていいものなのか。

これまでしてきた事実を述べることに比べてその事実から自分の特性を語ろうとすると難しい。自分を表現するピッタリな言葉は見つけれずにいる。自己分析にかけることのできる時間は限られてるのだから暫定的な答えは出さねばらなない。

それに企業が求める人材の傾向に合わせて長所や頑張ったことに変化を加える必要があり、果たしてそれは自分なのかといった状態になる。

自分というペルソナを作り上げて内定をもらい入社した会社は果たして自分にとって満足のいく選択なのかという疑問を持っていた。まず内定もらってから考えろよとツッコミを入れたくなる人もいるだろう。僕自身そう思っていた。

ただ実際には話を盛ることなく、悪い印象を与えそうなことも割と平気で伝えていた。企業が求める人材に寄せようとか微塵たりとも考えずに。

似たような格好で似たようなエントリーシート、似たような企業が求める受け答えそれでも企業は評価して採用する。エピソードを盛ったり、何なら嘘で固めたり、面接の回数は多いし、不合格になった原因は不明なまま改善の仕様がないしで僕は就職活動に適応することができなかったのだろう。

志望動機、会社に入ってやりたいことは?

志望動機を聞くってことはそれだけ素晴らしい魅力があるんやねと捻くれたことを思っていた。それは今も変わらず。給料、福利厚生、仕事内容など仕事の軸としては色々とあるが、知名度が圧倒的にウェイトが高い。学歴に自信ないから社会的なステータスを欲していた。

会社に入ってやりたいことに対する回答は激ムズ。企業研究や説明会を聞いた程度ではどれほどの裁量権があるのかどういった体制で仕事を進めるかということを知る機会はほとんどないと言ってもいいんじゃないかと思う。

僕の企業研究が下手、就活に関する情報を手に入れることが難しい環境だったということはある。企業が求める回答を見つけ出すのは実質無理ゲーなのでは。

それはさておき、会社に入ってやりたいことが明確にあるなら就活なんかせずに独立してるんじゃないだろうか。僕の場合は未だにやりたいことってなんだろうと悩んでいる。

就職活動の仕組みとして

企業が用意した限りのある椅子を取り合うゲーム。学歴フィルターと呼ばれるものが存在していたりと大学選びからすでに始まっていると言える。

入りたい会社や業界、企業規模がある程度決まっているなら採用実績がある大学や地域を考慮して選ぶことでOBや先輩からの情報収集、インターンへの参加しやすいなどの利点がある。

また、同期も同じ企業の選考を受ける確率が高く、リアルタイムでの情報を共有したり、共有してもらうこともできる。

個人的な意見として基本的に企業が欲しい人材というのはスキルはともかく考え方やマインドの部分は変わらないと思っている。

同じようなといってしまって語弊があるが似た傾向を持っている人を採用していくとだんだんと煮詰まっていき、同じような嗜好性を持った集団になる。

変化の激しい時代に柔軟性を失ってしまうことで、変化に適応することができずに業績を低下させるリスクになるんじゃなかろうか。素人意見なので悪しからず。

就職活動が上手くいかないことによって精神的に病んでしまいこの世から旅立つという選択をしてしまう人もいる。

  • 「そんな就活くらいで」
  • 「仕事なんて探せばいくらでもあるのに」
  • 「そこまで就活してないんでしょ?」

といった意見はあるでしょうが、大量のお祈りメールによってお前は社会に不要なんだという感情が芽生えてもおかしくはない。

学歴やフォロワー数などの評価に重きを置かれている社会においては、社会的なステータスを手に入れることのできるほぼ最後のチャンス。

中小企業から大企業へと転職できることは稀で新卒の時点でこれからの社会生活がほとんど決定されてしまうといっていい。

となると就活が失敗したことによって社会的な承認欲求が人生を通して満たされないのだと、将来に希望などないのだと追い詰められることになる。

当時できることとして限られた椅子に座って枠を埋めないことだと割と真面目に思っていた。就活というゲームを本気で取り組まないことの言い訳だったかもしれない。

さいごに

面接が苦手すぎて内定をもらうことはほぼなく、いろんな会社でお祈りをもらいました。

実は僕は体調不良で高校を転入しているのです。面接で体調を崩した頃の話を深掘りされ、抉るだけ抉っておいて「こんなこと聞いてゴメンね」ってことが何度かあった。いや謝るなよ。体調回復して問題ないってことに目を向けて欲しかった。

原因もはっきりしてないってことも相まって現状は健康的には何の問題もなく大学生活を送り運動習慣あることをどれだけアピールしても企業側の疑念は晴れてなかったと思う。これが理由でお祈りされてたなら笑えないもう旅立ちそうです。

レアケースだと思いますが、もし学生時代の経歴が一般とは異なるのであれば、マイナスの印象を持たれることだけは避けるようにすることをおすすめします。

親の転勤とか留学とか。ああ、嘘を勧めてしまうことになるとは。

以上、就活を失敗した愚痴でした。

それではっ!

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