日常生活を送るうえで左利きであることは不便だなぁと感じることがこれまで多々ありました。
そのなかでも、ボールペンがすぐに書けなくなってしまうことのストレス度が高い。
そもそもボールペンの仕組みは、ペン先に装着されているインクが付いたボールを紙に当てることで転写することができます。このボールは固い素材で作られインクの量を調整する役割を果たしている。
ペン先と紙面が触れ合った状態でペンを動かすとボールが回転します。回転運動によってリフィルのインクがボールに付着し、紙面に載せることができる。
この構造によってリフィルの中にあるインクがなくなるまで文字や図形を描くことのできる便利な文房具として多くのシーンで利用されています。
日本語はひらがな、漢字にしても書き順の都合上、基本的に左から右へと向かって書きます。
そのため、左利きがボールペンを使用する際にはペンを紙面に対して押し書きすることが多くなり、ボールペンの先端を押して転がすことになる。
この書き方をするとインクがスムーズに出ない場合があり、詰まったり擦れたりしてしまう原因となる。
こないだ買ったばかりのボールペンなのに、もう擦れているとかまだインクが8割以上残っているというのに、一切インクが出なくなってしまったという事態に遭遇することになります。
いきなりインクが出なくなることもあって、押し書きとは逆に書くようにするとインクが通常通りに出る。ボールペンはこういうものなんだと僕にとっては通常のことでした。
ただ普段通りに書けないのはストレスに繋がり、これが頻発してしまうと自然と筆圧を強めてしまっているために、余計にボールに負荷をかけてしまい使い物にならなくなる。
あの製品は全く使い物にならないと買わなくなった商品もある。日本製のボールペンは海外の様々な環境下にあっても書くことができるから重宝されていると聞いていたのに、どうして使い切れないのかと不思議だった。
使い切れずに書けなくなることが多いなと最初に感じたころは、インクが劣化したものを買ってしまったのだと、左利きであることが原因だとは全く考えていませんでした。ボールペンの先端では実際にボールが回転しているなんてことももちろん知りませんでした。
右利き用と左利き用とで分かれている道具については、左利きだから右利き用のはさみを使って紙を切ることが難しいというように、歯の向きが違ったりと形状が異なります。
ボールペンは利き手によって使い分けられてはいませんから、利き手が原因だと気づくのは万年筆に興味を持った時になります。
書きやすいと聞いていた万年筆がとても書きづらいなんてことがあるだろうかと、ネットで調べて初めて右利きと左利きでペンを引いてかいるか押して書いているかという違いがあることを知りました。
小学校の頃に習字を習っていて、左で書くとトメ、ハネ、はらいが右とは逆になるから右で書かなきゃならないと矯正されました。といっても右をメインで使う機会が習字の時間以外ではほとんどなくて、上手く書くことができずに、どうしてより上手く扱うことのできる左手を封印して書かなきゃならないんだとの思いからすぐに辞めてしまいました。
習字以外であれば、左右の利き手によって文字を書くときに差がないとの認識だったために、気づくのがだいぶ遅れた。
左で書くことによって押し書きするとボールペンを壊してしまう原因になり得ます。
使っている紙質によっても変わるかと思いますが、先端のボールが押し付けられたことによって、陥没などボールの回転が阻害されてしまうと壊れてしまい修復することはできません。
インクの劣化や単にボールの回転が上手くできていないなどボールペンの構造自体に問題がなければ、ティッシュをペン先に当ててボールを回したりペン先を温めて固まっているインクを溶かしてまたかけるようにするなどの対策を取ることができます。
書けなくなってもインクが残っているなら試してみる価値はあります。僕の場合はほんの一瞬だけ息を吹き返すことがあったりなかったりです。
ペン全般に言えることですが、左利きが文字を書いていき、次に書くエリアへとペン先が届かなくなったときに、書きやすいように手を動かします。
その際にさきほど書いたばかりの文字の上をスライドさせて左手を移動させるとシャー芯の炭素や乾ききっていないインクによって、文字が擦れたり左手の小指付近が汚れたりする。
ノートやメモ程度であれば汚れてしまったで済みますが、書類とかはかなり注意して書く必要があります。
左手で書くとがボールペンが壊れやすいと分かってからは、ボールペンをなるべく立てて書くこと、それから押し書きであっても程よくインクが出て擦れないものを使うことを意識しています。
前置きが長くなりましたが、ボールペン探しの旅は少し前に終わりを迎え、普段主に使っているボールペンはpilotのアクロインキが搭載されたアクロドライブと4+1woodになります。アクロインキは従来の油性インクよりも年度を約1/5に抑えた低粘度インクであるため、ペン先のボールのスムーズな回転を実現しています。
今のところ急にインクが出なくなって書けなくなるなんてことはなく、途中でインクが出なくなりそうだと心配する必要も感じずとてもスムーズに筆記することができます。
押し書きするとだいたい1画目は擦れてしまうことが多いですが、こちらもほとんど擦れない、擦れてもかなりましです。
こんなことならもっと早くに試しておけばよかったです。
他のペン類としてはぺんてるのサインペンも愛用して使ってます。書きやすいし、筆圧さえ気を付けていれば、ボールペンのように壊れることはありません。
おまけに安い。
アクリル繊維のペン先であるため、永久的に使えるわけではありませんが、その前にインクが乾いて書けなくなるのではないかと思います。
そして、万が一壊したとしても文房店やネットでほとんど100%手に入れることができる。
シャーペンやボールペンとは違って少し太めに書くことができ、かなり走り書きをしても後で見返した時に読みやすい。
紹介したペン
また、左利きであることで困ったことや解決の仕方、便利なアイテムについて紹介する。
それではっ!