はじめに
1年経過するのは早いもので、今年も残すところあとわずかとなりましたね。前は12月に入ると今年も終わるなと掃除をするなどして年末の雰囲気を感じていたところですが、年々この年末感を感じないままに年越ししているような気がします。
クリスマスやお正月といったイベントへのワクワクが薄れてしまったのでしょうか。それとも来年はどんな一年になるのだろうと期待や変化に対して想いを馳せることがなくなってしまったのかは分かりませんが、新鮮だった刺激が段々と慣れてしまいありきたりな刺激へと変化してしまうことで感情の動きが小さくなってしまいます。
変化を感じられないのは刺激が変化していないことも1つ理由としてあるでしょうけど、変化に対するアンテナが鈍くなっていて刺激を感じ取る力がなくなっていることも大きいと思います。同じイベントでも似ていることはあっても全く同じということは通常ありえないんですけど、アンテナが弱ってると代り映えしないものとして映ってしまいますので、全力で楽しめるように集中力と心の余裕が欲しいなと思っているこの頃です。
年末は大掃除のイメージがかなり強いですが、1年を振り変えるタイミングでもあると思います。
今年の初めに抱負を立てたり、自身の目指している姿に到達できるように目標を掲げたりしたことでしょう。
目標を掲げてその結果どうなりましたか。無事に達成できた人はおめでとうございます!
達成できなかった人は残念ではありますが、落胆する必要はないです。目標を設定しただけで、達成することができればいいのですがそんなことはなく、ほとんどの目標は何となく想定していた期日までに達成されることはないです。年初めに決意を新たに抱負を立てても2月には8割方が忘れ去られてしまいます。
目標が達成できなかったと悔しがれるだけ、そのために努力をしたということですから儲けものだと思います。
忘れ去られて達成されることのない目標がほとんどなのですから。
目標を立てる理由
短期間で終わることもあれば長期に渡り継続的に時間と労力を投資しなければ達成できない場合もあり、達成するための難易度も大きく異なり様々ですがどれも目標であることには変わりません。
目標を設定することでなりたい姿を言語化でき、日々の行動や決断の指針へと役立てることができる。
達成した姿を夢見て、やる気と意思をもって目的に向かってモチベーションを持続させることにつながります。
自身にとって大切なことにエネルギーを集中的に投下することで時間の使い方やすべき行動に優先順位を付けて活動できるようになるため、現状に満足することなく成長するために重要な役割を果たしてくれます。
目標であっても人は忘れる
人は基本的には収集した情報を取捨選択して忘れる生き物です。目標に関しても例外ではなくて長年達成したいと思っている目標であればともかく、ふと思い立った目標に関しては同じように時間の経過によって意識から薄れ、忘れたまま日常生活を送ることに成ります。
目標を達成した姿は、現状の自分よりも成長した姿であって普段の生活に溶け込んでいるわけではなく自分にとっての当たり前の状態ではありません。そのため、普段から目標を意識しておける環境に身を置かないと、目標を考えるタイミングでようやっと意識することになり達成できていないことに気づきます。
いくら強い意志で目標を達成したいと決意したとしても、人間の感情はそう長続きするものではないですし、抱いていた感情すらもいつしか忘れてしまうこともあります。
忘れてしまえば、目標達成のために何ができるわけでもなく、目標の設定、忘れる、また目標の設定をするという現実の変わらないサイクルに閉じ込められてしまいます。
設定した目標地点と現在の地点
今の姿とありたい姿とのギャップが大きく遠い位置にあればあるほど、目標達成のための難易度が高くなり、要する期間も長くなるでしょう。
大きな目標を掲げることは悪いことではありませんが、あまりにも現状から非現実的なレベルの目標を掲げてしまうと具体的な行動へとつなげることは難しく、忘れてしまったり、想うだけであったりして何も変化がなかったということになる。また、行動に繋げていても目標に対してどこまで近づけているのかが明確に分かりにくくモチベーションの維持も難しくなってしまう。
達成するためのステップを具体的にイメージできないときは、目標を少なくても3つに分解して、期日と達成するために必要な具体的な行動まで併せて考えておくと実現できる可能性がグッと高まる。
叶ったらいいなと夢で終わらせるのではなくて、現実的な手段に落とし込むことで到達可能な目標とすることができます。
忘れないために
いつでも意識できるようにできることをいくつか紹介します。
目に見える場所に配置する
抱負であれば、書初めをして部屋に飾っておくことでいつでも目標を再確認して実行に移すきっかけを作ることができます。僕は小学生の頃に書初めが宿題として出されていて、書く文字も指定されてはいましたが、教室の後に飾ってあったのを覚えています。
紙に目標を書いておき、視界に入れる機会を増やすことは忘れないために有効な手段です。
また、カレンダーアプリにリマインドを設定しておいて、定期的に通知してくれるようにすることもおすすめです。
ジャーナリングなどによるアウトプット
目標を常に意識する時間を習慣づけておけば、忘れたくてもなかなか忘れるのが難しくなります。具体的には、ジャーナリングやライフログなどを通して、目標に関するアウトプットを実施する時間を設けることです。それもできれば毎日の頻度でするとよいでしょう。思考するための時間を設けることで、達成するための道筋について考えることができ、具体的な計画や行動を決定できます。また、忘れないだけではなくて常に進捗状況を把握している状態ですから、行動につながっているかとかモチベーションの変化などを改善や維持することに活かしていくことができます。
毎日確認するのは大変じゃないかとか、そんな頻度で意味があるのかと思われるかもしれませんが、目標達成のために平日は仕事で忙しくて時間取れていないとか、毎日少しでも進めるために何ができるのかを考えるきっかけとすることができます。その結果として、土日だけ実行することにするということも1つの選択で成り行きではなくて主体的に自らが選びとったことですから、一貫性を維持した行動を取りやすくなる。
毎日変化がないことには焦らず、どうして変化がないのか焦っているのかも併せて考えていいわけです。達成した際にただがむしゃらに頑張ったんだというだけでなくて、上手くいかないことに悩み苦しみ、モチベーションの維持にも苦労したけれど、日々考え抜いて努力の末に達成したのだとこれまでしてきた行動プロセスに自信を持って言うことができる。
考えたことは次の目標達成にも大いに活かせる資産になるのです。
さいごに
僕も今年掲げた目標をいつしか忘れ、年が変わろうかという時期になりようやっと思い出すことも多いです。本気で掲げた目標を達成したい場合は、頻繁に思い出すようにして苦しくても行動に結び付けて目標のままで終わらせないように気を付けたいものです。
どこまで時間と労力を淡々と投資していくことができるかという話なので、軌道修正や諦めるということも時には必要だと思います。
具体的な行動に落とし込み、ステップを細かく刻むことで習慣化につながり、プロセスを通して大きな変化につながっていくことでしょう。
それではっ!