長いこと歯科矯正していて、セカンドオピニオンは受けたほうがいいという教訓

考え方
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気づけば数年行けなかった期間もあるけれど、15年以上は口腔内の矯正のために歯科に通っていた。

歯の矯正をする人は日本ではあまり多くはないから一般の人と比べてかなり歯医者に通ってきたと思う。

歯列矯正によって歯並びを綺麗にすることを美容的な観点からしている国もあるようですが、日本ではどちらかというと美容は二の次で歯や口周りの健康維持が重視される傾向にありそう。

治療の費用は決して安くはなく、高額であるため経済的なハードルも治療を躊躇する要因となっているかもです。

歯列矯正だけであれば個人差はあれど3年もあれば歯列矯正の期間としては十分でキレイな歯並びを手にすることができるようです。

もちろん年齢が低いと歯や骨がまだ発育段階にあるため歯を移動させやすく、歯並びの悪さも大きく進行していないために治療が完了するまでの期間は短くなる。

というか歯並びに余程のコンプレックスを持っていない限りは虫歯で歯が染みるから治したいという目的以外で歯医者に行く人はそう多くはないでしょう。

僕は幼い頃から歯科に関するトラブルをいくつか抱えており治療してきました。

歯の矯正するとなったら歯の形状や噛み合わせを正確に把握するために模型を作るために型取りをするのですが、これがなかなか呼吸しづらくて苦しい。上の歯と下の歯それぞれで粘土状の材料を口の中に入れて歯に押し当てます。

体感だと3、4分くらいだからそこまでは長くないけれど、不快だから早く解放されたい。

通常は上下で2回したら終わりなのですが、上手く型取りできない時があるのです。2回失敗した時はキレかけてしまいました。

最初に作った矯正装置は歯列矯正のためではなくて、舌の位置を調整するためのものでした。舌が骨格に対して少し長いらしく、舌の位置を正しい位置に置けていないから、口を開けて過ごしていたらしいです。

正しい位置は舌の先端が上歯の裏にあって舌全体が上顎にひっついている状態になります。舌と歯は離れている。

舌の位置を正しく置けないと、口の中が乾燥しやすくなったり、歯を舌で押し続けることによって歯並びを悪くしてしまう可能性があるようです。

そんなわけで矯正が始まりました。

また僕は過剰歯と先天性欠如歯の両方を抱えていたといいますか、正常の歯が1本なくて、生えてこれずにはとして機能しないのが1本ありました。

過剰歯というのは通常の本数よりも多く形成される歯のことを指します。過剰歯は通常の歯と同じように歯茎から生えてくることもありますが、骨の中に埋まったまま生えてこない場合もあります。

僕の場合は後者で全身麻酔で手術して過剰しを取り除いています。手術後はベッドに横たわり、壁とカーテンに囲まれた空間で2日くらい入院して過ごしていました。手術してから1日ほどは食べ物を食べてはいけなくて口の中は血の味がずっとしているし空腹だったのを覚えています。

おまけにご飯食べれないのに病院の人がお昼ご飯を間違えて運んできて、お預けをくらってしまいました。

先天性欠如歯というのは生まれつき永久歯の本数が少ない状態のことを言います。永久歯の列に本来あるはずの歯がないことによって空白地帯ができてしまい、隣の歯が倒れ込むことによって歯並びや噛み合わせが悪くなったり、すきっ歯が見た目のコンプレックスとなってしまう可能性があります。

舌の位置を矯正するための器具を作ったり、過剰歯を取り除いた後は引っ越しなどもあってしばらく通うことができていなかった期間があります。

その後矯正を再開すると歯の大きさに比べて顎が小さいから歯並び、顎の位置が悪くなるだろうと言われ、顎の骨を切って綺麗な歯並び、顎の位置を適切にすることができるようにしようという話になりました。

え、骨切るの!?

そんなレベルの事態なのかと愕然としました。矯正で骨を切ることになるなんて考えもしていませんでした。

それしか方法はないということで、その手術ができる口腔外科を紹介されてポンポンと話が進み、具体的な手術についても内容は鮮明に覚えてはいないけれど説明を受けた。

ちょいと待てと。歯科で骨を切るなんて絶対に嫌じゃ。

どうにか切らずに済む方法はないのか、別の選択肢はないのかと悩みに悩む。

でも他に選択肢はなく受けるしかないのかと、徐々に受け入れる方向に心は傾いていきます。

そんな手術を受ける決心をしかけていた時に、親戚から別の矯正歯科に行ってみたらどうかと提案されて通院してみることにしました。

すると顎を切る手術はしなくてもいいという判断を下された。そうして2箇所目の矯正歯科も切り替えて矯正を続けることにしました。

当時はまだ世間的にもセカンドオピニオンという言葉は浸透していませんでしが、他の歯科で

意見やアドバイスを求めることができてよかったと考えています。

手術の必要性やリスク、疑問点などを複数の視点から聞くことができ、実際に手術を受けるかどうかを判断することができました。

2箇所目の矯正歯科でしばらく継続して様子見することにしました。矯正の効果が芳しくないようであれば、手術するという選択肢をまた入れて受けるかどうかの検討をしても遅くはないだろうという結論に達しました。

矯正はしばらく放置すれば、元に戻すという修正ができますが、一度骨を切ってしまうと切っていない元の状態に戻すことはできないことが判断理由として大きかったです。

手術した場合に比べて、歯並び、噛み合わせをどこまで正常に近づけているのかという比較はできませんし、治療するまでの期間はだいぶ伸びたと思いますが、歯並びも噛み合わせ共にだいぶ良くなっているので手術しないという選択をしたことは後悔していない。

医療に関してはネットで情報が手に入りやすくなったとはいえ素人が的確に判断できる可能性は低いし、治療を受けるのは自分自身です。そのため、治療時のリスクや可逆性があるのかという点を複数の専門家から意見をもらうことで総合的に判断すること大切であると実体験から学んだ。

セカンドオピニオンを受けることで、自分自身が納得する治療を選択することができるようになります。

専門家の意見が一致することもあれば、異なる場合もあります。僕の歯科矯正でセカンドオピニオンを受けた時は、一致しませんでしたが、1人の専門家に頼って判断しようとしていた時よりも、治療法に関しての知識を深めより多角的な視点から理解することができていたため、判断しやすかったです。

納得できていない、納得しづらい治療法とは別の道があるということを知れる可能性があるため、少しでも不安な部分があればセカンドオピニオンをさっさと受けろとあの時の自分に言い聞かせたい。

それではっ!

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