暴落に耐えられずにパニック売りが起こっている。
人の習性上、一度手にしたものを手放すことが難しいですからこれ以上減らさない選択を愚かだと非難することなどできないでしょう。
もしかすると手放さないほうが愚かなのかもしれません。
新NISAで積み立てていた含み益が吹き飛びマイナス域に突入している。労働によって苦労して手に入れたお金が知らぬ間に溶けていくのは精神的に堪えるものがあります。
一体どこまで下がるのでしょうか。
投資である以上、減る期間があることも承知していますが上昇スピードに比べてここまで急に減少するとどうしたって心が揺らぎます。
Twitterのトレンドに新NISAやs&p500、パニック売りという単語を見かける度にまた大きく下がったのかと証券口座を確認し、落胆と気絶を繰り返している。
自身が働くことと対比して投資はお金に働いてもらうという言い方をされることがある。これはプラスのパフォーマンスを出している時に限った言い方とするのが適切だろう。労働で得る給料が投資とは違ってマイナスなんてことは起こりえないからです。
これでは忙しい仕事をしている間にお金が消費活動を肩代わりして浪費しています。
お金にも働いてもらえるなら誰しも歓迎するでしょうが、お金をヒモとして迎え入れ養うとなれば話が全く異なってくる。
将来的な株価の予想はほぼ不可能に近く、精度を高めようとするには途方もない努力が必要になる。
人間に休息が必要なようにお金にも休息を認め、たまには浪費することも許容するくらいが受け止め方としてちょうどいいのかもしれませんね。
労働している時間が全て会社の利益となるかと言われるとかなり微妙であるし、何なら利益を生まないどころかただ時間を消費して損害を与えているという見方もできなくはないです。
お金も同様に利益を生むこともあれば損害を出すこともあるのです。お金を雇う以上は、気まぐれに利益を生む働きをしてくれるようになるまで気長に待ち続けるしかないと諦めましょう。
そのほうがこれから投資判断において精神的に楽になることができます。
インデックスファンドが安定して資産を増やすことができる手段の1つと言える時代も終わりが近づいているのかもしれません。
今回の影響は一時的なものなのかもしれませんが、1国の判断により世界中が混乱する事態になっている。
企業の株価は純粋に企業の業績や決算書だけで決まるわけではなく、政治や地政学などの要因も大きく影響します。
また、非常に変化が早く将来を見通すことが難しいVUCAの時代と言われており、業界に突如として現れた企業が競合他社のこれまでの地位を脅かす、または既存とは異なる顧客体験を提供することによる業界そのものの危機の訪れや衰退は十分に起こる可能性を秘めている。
様々な理由によって市場の混乱をきたし、株価の暴落とパニック売りとを引き起こされやすい時代に入っている。
20~30年単位で見ればインデックスファンドは資産を着実に増やしてくれました。安定的に資産を増やすにはインデックスファンドに投資することがもはや常識的な手法となっている。
そして基本的には個別株投資ではインデックスファンドを上回ることのできるパフォーマンスを出し続けるのは難しいとも言われている。
ただ今後も安定したパフォーマンスを出し続けられるかどうかは誰にも分かりません。20~30年単位で区切った時に、マイナスのパフォーマンスをたたき出すようなことがこれから先訪れるかもしれないことは想定しておくべきだと思う。
人の寿命が延びることによって労働時間や積み立て期間も同じように伸びることになる。
そうすると40~50年単位で見ればどこの期間でもプラスのパフォーマンスを生み出しているというように区切る単位すらも伸びるようになるかもしれません。もちろん暴落の頻度によってはこの期間ですらマイナスを出すこともあり得るだろう。
既存のインデックスファンドがもはや安牌だと言えるものではなくなり、アクティブファンドと呼ばれるようになる。そして新しいインデックスファンドが誕生する、そんな未来が訪れる可能性もあって面白そうです。
投資をしていれば確実に何らかの影響を受けることになりますので面白そうだけでは済まないのですけどね。大打撃を受けることを見越して、様々な環境変化にも強いだろう銘柄に投資しておくといざという時に慌てなくて済む。
リスク分散大事。
ヒモを養うことのできる経済的な余裕は残念ながら持ち合わせておりませんが、無理のない範囲で積み立てを継続する予定でいる。
時間があれば個別株に挑戦したいとは思いつつ日中は働いているし、個別株を複数所持なんてしだしたら仕事そっちのけで株価に張り付いている自信がある。
どうにかして見合ったスタイルを模索していきたい。
株価の暴落を見て慌てて売るという選択ではなくて、もっと事情を分かったうえで判断したいと感じた。ただインデクスに積み立てているだけになっているため、もう少し企業そのものや政治に興味を持てたら、投資を楽しむことができるようになるだろう。
それではっ!