じゃあ質問しちゃダメやん

仕事
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入社して間もない頃のお話です。

会社に入社してからしばらくはOJT、もしくはそれに類する形で先輩から業務上で必要なことを見て学び、コミュニケーションを取りながら会社の雰囲気と仕事の進め方に慣れていく。

仕事をしていると自分の能力だけでは解決が難しい、想定していたよりも多くの時間を要することになる、会社の規則についてや決定事項の確認などといった理由から相談もしくは質問したいときが訪れる。

先輩にあたる人からは分からないことがあったら何でも質問してくれていいと言われていた。

ある日割り振られたタスクを進めていると、途中で作業に行き詰ったので次に進むためにどんな方向性で考えればよいか教えを請おうと、作ろうとしている物についてと、実際にしたこと、分からなくて困っていることを伝えて気軽に質問した。

これがとても悪手だった模様。

お言葉に甘えて質問させてもらったところ、最低限次のアクションプランの候補とそれにあたって何が必要そうかを調べてから質問してほしいとのこと。そんな質問の仕方では仕事にならないし、仕事を押し付けるなと少しイライラしているような口調で告げられる。

それは質問ではなくて次の作業に取り掛かるにあたって不足している要素に対してどのように対処するかという相談や依頼にあたるものではないだろうかと疑問に思う。

それに仕事を押し付けるなと言われてそもそも僕にそのタスクを振ったのはあなたでしょと少しばかりムカつき言い返したくもなったが、どちらも心に留めておいて口には出さないでおいた。

そりゃいつまでも時間をかけてやっていいならその方向性で仕事進めるけども、仕事では時間的な制約とスケジュールがあって円滑に進めるには知識も経験もこちらは不足している。ついでに専門的な知識にそこまで明るくないこともあって、調べる能力も足りていないだろう。

だからこそ作業に行き詰まり、質問したわけだが同じだけの知識量と実務経験を求められても困る。これまで学んだことやスキルとして身につけたことのバックボーンがそれぞれ異なるのだからこの知識は持っていてあたり前だよねという態度をされると対処が難しい。

先輩が求める能力を持っている人材と僕が持っているスキルに乖離があって、それを咎められるというのであれば、そもそも企業と僕とでマッチングミスが起きている。

その会社で働くにあたって、専門的な知識はなくてもしっかりと教えることができるから問題ないよと聞いていた。組織としてはそういう文化なのかもしれないが、関わる人は個々人なわけですべての人が面倒見が良いってことはないだろう。

まだそのOJTの人とはあまりコミュニケーションを取っていなかったので、僕の中で必要以上に責めて攻撃してくる人だと認識するようになってしまった。

会社に入る前に上司や人間関係まで把握することも関わる人を選ぶというわけにもいかないため運に左右される。かといって人として苦手ということを理由にOJTチェンジでなんて要望が通るわけもない。

仕事なんだからたとえ苦手だとしてもうまいことやっていくしかないと諦めて受け入れるか、相手が納得する質問の仕方ができるように学習して頑張るくらいしかできることはなさそう。

たまたま先輩の機嫌が悪かっただけということもあるから様子見をして、これが継続するようであれば社内の人に相談してみるか、早めの転職を考えるといったことも選択肢に入れる必要がある。

先輩に言い返して余計に関係を悪くしても、先輩の方が会社にいる期間が長く周りに馴染むことができているから、浮いた存在になってしまう見込みが高い。

相手からすると非があるのはこちらでお前はそんなことも分からないのか、そのレベルでいちいち質問してくるなよと。俺だって仕事してるから忙しいのだと言外に滲ませていた。

僕の業務遂行能力と相手が求めているレベル感に差があることを考慮せずに理想的な質問をすることしか許されないなら質問なんかできなくね。

僕がとんでもなくとんちんかんな質問をしていた可能性ももちろんあるけど、じゃあ何でも聞いていいよとは言わないでくれたらよかった。なんでも質問したらダメやんとツッコミを入れるところだった。

質問の仕方に不備があったのなら、その理想的な質問とやらができるように誘導するのがOJTが求められている仕事ではないんかよ、僕に仕事押し付けんな。

ネチネチと攻撃されるだけの生産性がない時間を過ごすことになった。相手は日頃のストレスをぶつけるように言いたいことを言ってスッキリかもしれんが、問題は何も解決しないし、協力も得られにくい、何より気軽に質問することができない環境なのだと理解した。

質問するだけでなくて相談や雑談などのコミュニケーションすらぎこちない感じになっている気がして、居心地の悪さを感じている。

無理に必要以上のストレスをため込む必要はないのだから、限界がきたらその時はそんな環境から脱出してもいいと思う。

とはいえ僕が社会に対しての甘えを持っているだけで、会社で働くってことは、案外よくわからないルールだったり理不尽なことを受け入れるということなのかもしれない。

以上、ちょっとした愚痴でした。

それではっ!

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