普段の生活の中で時間を意識して使っていると断言できる方は多くはないと思います。
家に帰るとテレビをつけてダラダラと見たり、スマホで動画やsnsを楽しんでいると、いつの間にかこんな時間だと急いで寝る準備に取り掛かることになる。
あれもこれもする予定だったのに、全然進んでないじゃないかという事態に陥ります。
時間は有限であるため、あれやこれも全てのことに時間を十分に使うことは無理な話です。本来なら優先順位をつけて、好きなことや人生の満足度を上げるために過ごしたいものです。しかし、時間の使い方をコントロールできなければ人生から貴重な時間を奪われてしまいます。
1日の時間
24時間という1日に与えられた時間はこれまでの人類と同じ。テクノロジーの発展とか時間の使い方によって1日が30時間になることなどはなく、将来にわたって不変。
スマホの普及によってアクセスすることのできる情報やサービスが格段に増えました。常日頃アプリやサービスの恩恵を享受しており、サービスの開発者はユーザーにできるだけ長い時間使ってもらえるように躍起になっている。各サービスの提供者はユーザーの時間を奪い合うような状況になっていると言える。
僕らはサービスを使っているのではなく、実際にはサービスに夢中にさせられることによって必要以上に時間を使わされている。
時間がとても貴重であるという感覚はあるでしょうか?
普段の生活の中では時間というのは目に見えない物ですから、意識して使う感覚を持つことは難しいように思います。タイムイズマネーと言いますが、もし財布の中からお金を取られたり、身に覚えのない不当な請求をされたりすれば、僕らは即座にその行動を咎めるでしょう。
ただ、時間となると物質的なお金よりも取られているという感覚は薄れてしまうので人生の口座から気づかないままに時間を搾取され続けることを平気で許している。
人生から時間を奪うものが存在していると意識することで時間を使っているのか、それとも使わされているのかという判断ができるようになります。
タイムテイカー
人間関係
知り合いが増えれば増えるほど、1人当たりに裂くことのできる時間は減っていきます。人付き合いに使うことのできる時間はそれほど多いわけではないため、平等に接しようとするといくら時間があっても足りません。そのため、親密に関わる人を取捨選択する必要がある。
自分じゃなくてもできる仕事、長時間の残業
頼まれた仕事をホイホイと全て受けていれば自分の仕事が一向に進めることができない。その結果として残業することになってしまう。残業してお金が欲しいなら引き受けたらよいです。そうでないなら仕事を断ったり自分じゃなくても可能な仕事なら逆に任せてしまう方がいい。
SNS
いつでも人と繋がることができるようになった。自ら投稿、発信したことが他人からどう思われているのか気になったり、他人の生活の1部がどのようなことか気になる。だからsnsを見る時間が増えて離れられなくなる。気持ちはわかりますがほどほどに。
動画プラットフォーム
youtubeやtiktokなど関連動画やリールによって次々とおすすめされる動画を見ていたら数時間は簡単に過ぎてしまいます。自分が見たいと思った動画だけを見て自分の意思で辞めることは非常に難しい。動画を見る時間をあらかじめ決めておくとか、視聴する機会を減らす。
掃除・片付け
ものが散らかっていると、片付けするのに時間がかかる。掃除するにも物が多いと物の移動や掃除する場所そのものが増える。物の住所を決めることで使い終わった後に元の位置に戻すことで結果として時間を短縮できる。物が多いなら減らす選択をするのも1つの手になります。
買い物
ECサイトで簡単に買い物ができるようになり商品同士の比較がしやすくなりました。レビュー順や金額でソートしたりおすすめの商品を紹介しているwebサイトがあったりといささか比較対象が増えすぎて、商品の選択にも時間がかかるようになっている。
商品の比較に取り掛かる前に選択するために重要なポイントをあらかじめ押さえておくことで買い物をする意思決定を素早くできる。
映画、ドラマ、アニメ
サブスクのサービスによって映画館に行かずとも、リアルタイムでなくともいつでも視聴することができるようになった。映画館まで行く時間は発生しないが、これまでよりも大量のコンテンツを気軽に楽しむことができるようになった。サブスクで月々お金を払っているのだからできる限り、見ないと損してしまうという意識が多少なりとも生まれ、興味のないものまで手を出すことになる。
ギャンブル
依存症になってしまうとたくさんの時間とお金を投資することになる。胴元がプラスになるように運営されているもので、長期にわたって利益を得続けることは難しいし、負けが続くと取り返そうとして抜け出せなくなる。ギャンブルをまったくしないか適度に娯楽として楽しむにとどめておく。
テレビ
家に帰ったらテレビをつけて、見たいとも思っていない番組をダラダラとスマホと交互に見ながら時間を過ごす。テレビの内容もあんまり覚えてないし楽しかったという体験も持てないのに時間だけ経過することになる。
時間に対する意識
先ほどのリストの行動全てが無駄だと言いたいわけではない。
持っている時間は無限ではないから、優先順位を決めて時間を投資する。そうすることで人生の満足度を上げることができる。
時間を無駄に投資してしまっていたと感じるのであればそこから離れる決断をして優先度の高いことに時間を使いましょう。
もちろん自分で選択して時間を過ごしているなら何も問題はありません。
ただ動画やテレビsnsの作成者はあなたに1秒でも長く利用してもらうために夢中にさせるための工夫がされています。時間の使い方が受動的であるなら、時間を消費しているのではなく消費させられています。貴重な時間を奪われないようにしたいところです。
時間を浪費するものは世の中にそれこそ無限とも言えるほど存在しています。ある程度まとまった時間を使うことに絞って紹介しましたが、1分2分、5秒10秒いった短い時間も数え出すとキリがないと思う。
僕は無駄にスマホを触っている時間が長かったので、しばらく使っていないゲームなどのアプリは別の端末に移したり、消したりして視界にも触れないようにしています。
視界に入るだけでも意識が一瞬だけでもそちらに向かってしまうことによって、集中力が途切れ何をしようとしていたのかを忘れてしまい不用意に時間を消費することになります。
最近は部屋の入り口付近にスマホを置くことでスマホを手にする機会を減らすようにしている。スマホでできることは大体パソコンでもできるからです。
時間は消費してしまえば2度と戻ってくることはありません。少しでも時間が貴重であることが伝わればと思います。
それでは!